二拠点居住を始めた経緯

パンダ夫婦に学ぶ二拠点居住の楽しみ方

大月市を横断する甲州街道から山に向かって車を走らせると、木々に溶け込む緑の家が見えてくる。
2018年から東京と大月市で二拠点居住をしている「パンダ夫婦」こと田中さんご夫妻のお家だ。

夫の祥人さんは大阪、妻のゆかりさんは北海道のご出身。
札幌、長崎を経て、約5年前に転勤で東京に移り住んだ。

地方で暮らしていた時は、休日はドライブやアウトドアをして過ごすことが多く、 東京に来た当初は休日にレンタカーを借りて、東京近郊に遊びに行くことが多かったそう。

ただ、夏休みやゴールデンウィークなどの行楽シーズンは、交通渋滞や行った先での混雑は避けられない。

決定的だったのは、友人と行った御殿場でのバーベキュー。
交通渋滞に巻き込まれ、都内から移動だけで片道4時間。

キャンプ場も大混雑で、肝心のバーベキューの時間はほとんど取れず、リフレッシュのはずが逆にストレスを溜めてしまった。

この時に、交通渋滞がなく、自分達だけで自由に使える地方の拠点を持ちたいと強く思ったそうだ。

二拠点目を大月市に決めた理由

パンダ夫婦さんが二拠点目を大月市に決めた理由は3つある。

1つめは、都心からのアクセスの良さ。
東京都心から、電車でも車でも約1時間という大月市の立地は二拠点目にはもってこいの場所だ。

特に、交通渋滞にストレスを感じていたパンダ夫婦さんにとって、電車でも通いやすいというのは、重要なポイントだったそう。

2つめは、山梨の他エリア、静岡や長野にもアクセスしやすい大月市の立地。
山好きのパンダ夫婦さんにとって、大月市の拠点をハブに富士山や南アルプス、長野へと行動範囲が広がることはとても魅力的だったそう。

3つめは、家との出会い。
駅からのアクセスが良いにも関わらず、小川に面し、木々に囲まれた自然豊かな立地に立つ今の家に惚れ込み、ひと目見てここに決めたという。
家の老朽化が進み、購入価格が格安だったことも、ここに決めたポイントの一つ。

大月市での過ごし方

購入当初、家の壁に穴が空いていたり、天井が落ちていたりと、とても住める状態ではなかった。

当時は、DIY未経験だった祥人さんだが、毎週末通い続け、インターネットや本で学んだDIYを実践することで、約半年かけて住むための環境を整えた。

祥人さんの創作意欲はとどまるところを知らず、住むための環境が整うと、次は二拠点居住をより楽しむ施設作りへとシフト。

物置として使われていた小屋に囲炉裏を作ったり、新たにツリーハウスやピザ窯を作ったりと、DIYで製作した施設は今でも年々増え続けている。

DIYの製作期間はほとんどが2,3日。
一番製作に時間がかかったものは、ツリーハウスで、約半年かけて作り上げたそう。

最近は、狩猟で鹿やイノシシを獲ってジビエ料理を作ったり、ニジマスやヤマメを育てたり、椎茸の原木を育てたり、味噌・醤油を作ったりと、田舎暮らしの幅を広げることにも積極的だ。

DIYのコツ

ここで、パンダ夫婦さんにDIYのコツを聞いてみた。
パンダ夫婦さんが言うDIYのコツは、「完璧を求めないこと」と「無理をしないこと」。

プロではないので、DIYの過程で失敗するのは当たり前。
失敗があっても、何度も試行錯誤をしてうまくいった時は、喜びもひとしおだとか。

プロのような100点の出来には敢えてこだわらず、60点を合格ラインにしてあげることで、試行錯誤を楽しむ余裕も出てくる。

また、気持ちが乗らないときは無理にDIYしないことも大事。

製作期間が長いものは、失敗が続いて途中で嫌になったり、仕事が忙しくてDIYするモチベーションが湧かないなんてことがよくある。

そういう時は無理に作業をせず、またモチベーションが湧いてくるのを待つことで、DIYを嫌いにならないことも、DIYを長く続けるコツの一つだそう。

二拠点居住を始めて気づいた大月市の良さ

元々、都心からのアクセスや自然豊かな環境に惹かれて始めた東京と大月市の二拠点居住だったが、二拠点居住を始めてから気づいた大月市の魅力があるそう。

1つ目は、食べ物の美味しさ。
特に山梨県が全国一位を誇るモモやブドウの美味しさは格別で、旬の時期には信じられないような安価で、美味しいモモやブドウを手に入れることが出来る。

最近は、移住者の方と仲良くなって、美味しい野菜などを頂く機会も増えているそうだ。

2つ目は、地元への溶け込みやすさ。
大月市は、都心からアクセスが良く、東京に働きに行っている人が多い。

地方移住では、「地域住民に受け入れてもらえない」や「都会の考え方が通用しない」など、地元住民との摩擦が、移住者のストレスになっていることも多い。その点、大月市は、都心に働きにいっている人も多いことから、考え方の違いによる地域住民との摩擦が少なく、移住者や二拠点居住者が溶け込みやすい環境が整っている。

最近は、行きつけの飲食店が出来たり、移住者を中心にした地域活性化の取組みに参加したりと地域住民との結びつきがさらに強くなっているそう。

最後に、「パンダ夫婦さんにとって大月市とは何か?」と聞いたところ、「自分のやりたいことを実現できる場所」との答えが返ってきた。

やりたかったバーベキューや登山などのアウトドアアクティビティに加えて、新たに始めたDIYや田舎暮らしを思う存分満喫しているパンダ夫婦さんの姿を見て、大月市の新たな魅力をまた一つ知ることが出来た。

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