人と花と実りの里

大月エコの里

NPO法人 おおつきエコビレッジが運営する「エコの里」とは??

山梨県大月市の東部に位置する
約10ヘクタール(東京ドーム2個分)の里山である。

2005年に設立して今年で17年目
その土地は以前30年ほど耕作地だった。

開発業者が買ったのだか開発を断念して、大月市に寄付した。

この里山の環境保全、農業や森づくりを体験する事業を通して人々との交流を進め地域の活性化を図る目的で「NPO法人おおつきエコビレッジ」が設立された。

エコの里の主な活動は
【山林での活動】
間伐と下刈り
薪作り
椎茸植菌
千本桜プロジェクト

【農園での活動】
ふるさと納税返礼品開発
農業体験
貸し農園

【新たな取り組み】
アグリパークの整備
SDGsの取り組み

を行っている。

自然界(山林)と街の間にあるのが里山と言い
今では管理ができなくなり境界がなくなってきている地域も多い。

山林と街の中間で人気があれば動物たちも警戒するのだが
管理ができず境がなくなってしまい動物が街に出てきてしまうだと言う。

そのような里山を作るべく
17年の歳月を掛けて今の形になっていった。

農薬を使わない野菜や果物、安心安全なものを提供したいという理念で運営しており、
貸し農園60区画あり9割以上が都内からきている。

雑草も無造作に生えているが、雑草が生えると言うことはエコの里で採れる作物は安心安全なのである。

篠田さん、務台さんにお話を聞いていく

篠田さん

富山県高岡市のご出身。
子供たちが小学校にあがる頃伸び伸びと育って欲しく思い移住を決意。

当時は学校が近くにあり
富士山が見える立地も後を押し
都心に通いやすく職場まで1時間の距離であった

大月市に移住を決める。

務台さん

長野県ご出身で
現在東京都・大月市のデュアルべースで4年前から半移住をしている。

農業の興味あり
県の農制度でバスツアーに参加したのをきっかけにエコの里を知る。

現地で美味しいさつまいもを食べて、大月エコの里に魅力を感じ
貸し農園を初めにスタート。

そのまま農園の近くの古民家を地元の人からご紹介され大月市での半移住を決意。

現在大月市でもテレワークを行いながら東京と行き来し
エコの里の農園で農業にも勤しむ毎日を暮らしている。

山林の管理

エコの里では農園だけではなく、山林部分の管理も大部分を締め
下刈りや落ち葉かき集めなども行っており
農園での堆肥として利用している。

また、伐採した木を薪として販売もしている。

2月に伐採した木の中からナラやクヌギの木を使い
原木シイタケの植菌を体験会として開催している。
(希望者は購入可能で自宅で栽培も可能)

また山林管理の一部として景勝地創りをしており
千本桜プロジェクトとして桜の記念植樹を4月の桜祭りと10月の収穫祭に合わせて実施している。

現在、自生していたものを含めて約850本となり、河津桜→彼岸桜→ソメイヨシノ→しだれ桜→八重桜と2月末から4月下旬ごろまで開花を楽しめるようになっており、市内外の方が訪れるお花見スポットにもなっている。

ふるさと納税返礼品開発

エコの里では
ふるさと納税返礼品として
大麦「キラリモチ」の栽培をしております。

段丘化された農地で富士山を仰ぎながら栽培された「キラリモチ」は
地域おこし協力隊員が始めた取り組みで

市からの開発補助金を利用し「精麦機」を導入したことで
新鮮なキラリモチを提供できるようになりました。

農業体験

主に近隣幼稚園や大学の地域実習地として農業体験をしており
四季折々のイベントで一般での農業体験も参加可能。

ただ、農作物を収穫して味わうのではなく
土いじりや栽培そのものを楽しみたい人がきている。

都心にはない広大な土地で
様々な植物、作物を育てているので

他にはない山間部ならではの農業体験が可能となっている。

貸し農園

実は都会で畑を借りると決まったものを育てなくてはいけなかったり
都内は平等にするため区画を抽選にしたりしている。

シーズンによって都に返還しなくてはいけなかったりする場所もあると言う。
都心で農園をするには制限が多いようだ。

エコの里では同じ個所を連続して利用が可能なため
春から夏、秋から春など季節に合った作物の栽培が可能だ。

栽培の経験が無くとも、
地元のおじいさん先生や貸し農園の仲間ができるので
みんなでやることの大切さなども訴えている。

雑草取りでも土作りでも仲間でやることの楽しさをエコの里では教えてくれ
収穫祭であってもただ収穫するのではなく、出来を品評する楽しさも是非体験して欲しい。

アグリパークの整備

農業体験や貸し農園で農業をしにくるだけでなく
農にまつわる設備を充実させている。

農園での作業休憩に利用できるガーデンテーブルを各所に配置したり
BBQコーナーでは大鍋やピザ窯も利用することができる。

山林の景観を活かしたMTBトレイルコースをオープンしたり、
ハロウィンのイベント用で巨大かぼちゃの栽培を始めたり。

最近では広大な土地を活用し、農業にも活かす研究の一環で
「ドローンセミナー」の開催。

里山をベースにしたパーク化を推進している。

その他プロジェクトやSDGsの取り組み

設立当時から「棚田再生プロジェクト」を行っており、現在17年の月日が経っている。

SDGsにも取り組みを行っており
伐採した木や竹などを単に燃やしてCO2を放出させるのではく

無煙炭化器を使い、CO2の排出低減させ炭素として土に戻す
持続可能な開発目標に取り組んでいる。

プロジェクトに参加するも
アグリパークで遊ぶも
イベントに参加するも

年間スケジュールがあるので
その時どきの楽しみ方は栽培の始め方、
何をすればいいかわかるのがエコの里の魅力である。

大月市がおすすめな理由

田舎に住むと言うことは
農や自然に対して一つ一つ勉強が必要なのだが

地域に必ずそれぞれの先生がいて
田舎ならではの知恵が教えてもらえる。

ベットタウンと言われるような地域や人気な移住先(移住者の多い地域)と比べると
ルールがまだまだ出来上がっていない大月市。

地域の人達との関係値作りもする必要があるが自分のやりたいこと
やりやすい環境となっている。

そして
大月市は大月市民でもまだ気づかない魅力がいっぱいある。

いますぐに移住ではなくても
どこにいくにもアクセスがいい
大月だからデュアルベースが可能である。

大月市には仕事がないのも問題であるが
リモートワークができる仕事や独身者であればいいいますぐに引っ越してくるべきである。

なぜなら自然豊かで、静かな土地で家賃も安くネット環境も都心よりはるかに早くサクサクで都心にいるより仕事が捗る環境が大月にはある。

もし何かあれば都心にすぐいけるのが何よりも強みなので
大月市には今こそチャンスのある街である。

青空がよく見える、星が綺麗、空気がいい大月市。

大月市だからこそ、自分で何かできるような気がする
出来上がった街ではなくて、作っていく街を一緒に楽しみたい。

大月エコの里
所在地 〒409-0502
山梨県大月市富浜町鳥沢8948
電話番号 0554-26-5160
営業時間 土日 9:00~17:00
定休日 平日
サイトURL https://www.econosato.org/

 

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