県の天然記念物

矢立の杉

 

笹子峠の頂上から少し東へ下った沢沿いに立っている。

樹高約28m、根廻り14.8m、目通幹囲9m、幹は地上約22mで折損し中は空洞化し梢の一部は枯れているが、それでも堂々とした姿を保持している。

樹齢1000年を超す矢立の杉は、昔から有名であった。
軍勢がここを通過するとき、この木に矢を射立てて戦勝を祈願したので「矢立杉」の名が付いた。

色々の書物に記述され、浮世絵にも描かれている。
甲州街道が開通し人々の往来も盛んになり、旅人たちの憩いの場となった。

県下有数の杉の巨木

この木は甲斐国誌、甲斐叢記などの古い本に記され、江戸時代末期の浮世絵師・葛飾北斎や二代目歌川広重の名画にも残されているなど、古来有名な木であるとともに、スギの巨樹として県下有数なものである。 

杉良太郎さんによる「矢立の杉」

日本の俳優、歌手、慈善家の杉良太郎さんが、
「矢立の杉」を題材に、舞台と歌に取り組んだ。

平成20年5月、自身が作詞・作曲したシングルCD「矢立の杉」をリリース。

同年8月には大月市に、地蔵の顔の表側が杉さん、裏側は妻で歌手の伍代夏子さんをモデルに製作した「身代わり両面地蔵菩薩」を寄贈する。

市は杉の近くに設置し、杉さんの曲を記念した歌碑を同所に建立。

「矢立の杉」までのアクセスは
JR中央線の笹子駅で降り、新田行きのバスで終点まで行き、甲州街道を更に20分ほど歩くと、笹子峠の手前にこの「矢立の杉」がある。

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